福島第一原発1号機 建屋全体覆う大型カバー設置へ

2019年12月20日 4時02分 NHK WEB

K10012221721_1912192231_1912200402_01_02.jpg福島第一原子力発電所の1号機でがれきの撤去を進めている東京電力は、放射性物質を含む粉じんが飛散するリスクを下げることなどを目的に、建屋全体を覆う高さが65メートルある大型カバーを設置することを決めました。

福島第一原発1号機では建屋の上部にある使用済み燃料プールに392体の核燃料が残っていて、東京電力はこの核燃料の取り出しに向けて事故の際に散乱したがれきの撤去を進めています。

これについて東京電力は19日、1号機の建屋を覆う大型カバーをつくることを決定したと公表しました。

大きさは高さ65メートル、縦65メートル、横50メートルあり、天井にはクレーンを設置し、がれきをつり上げて撤去することができるということです。

ねらいについて東京電力は、がれき撤去にともなって放射性物質を含む粉じんが飛散するリスクを下げることや雨の流入を防ぎ、汚染水の発生を抑えることなどとしています。

東京電力はこれから詳細な設計を進める予定ですが現時点で完成時期は未定としています。

希望につながる「試運転」 富岡-浪江間、常磐線・全線再開に向け

2019/12/19 09:00 (JST) 福島民友 WEB

無題.pngJR東日本は18日、東京電力福島第1原発事故の影響で不通となっているJR常磐線の富岡―浪江間(20.8キロ)で試運転を始めた来年3月14日を軸に調整している運行再開に向け、線路や信号機などの最終点検を行った。

試運転の様子は18日、双葉町で報道陣に公開された。富岡―浪江間を営業用の列車が走るのは東日本大震災以来、約8年9カ月ぶり
 午前9時40分ごろ、5両編成の列車が富岡駅(富岡町)を出発。

午前10時20分ごろに双葉駅(双葉町)に到着すると、乗車した土木や設備部門の社員約20人が安全に通行できるかどうかを確認した。

試運転は20日まで行われ、富岡―浪江間を1日2往復する。

使用済みMOX、乾式貯蔵を推奨 規制委員長「リスク小さくなる」

2019/12/18 20:06 (JST)12/18 20:29 (JST)updated 共同通信 WEB

cycle_drycask01_a1.gif原子力規制委員会の更田豊志委員長は18日の記者会見で、プルサーマル発電を実施中の原発から来年1月に取り出す使用済みのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に関し、使用済み核燃料プールで一定期間冷却した後は「(空冷式の)乾式貯蔵施設に入れておく方がリスクは小さくなる」と述べた。

 使用済みMOX燃料は四国電力伊方3号機(愛媛県)と関西電力高浜3号機(福井県)で取り出すが、国内に処理施設はなく、プールで長期保管となる可能性が高い。

発熱量が大きいなどの特徴があるが、更田氏は通常のウラン燃料と比べ「それほど、取り扱いに大きな違いが出るとは思わない」と指摘。

県外除染土の埋め立ては「安全」福島第1、実証試験踏まえ環境省

2019/12/17 17:58 (JST)12/17 18:18 (JST)updated 共同通信 WEB

e794a8e98094e58588e381aee4be8befbc88e792b0e5a283e79c81e6b19ae69f93e59c9fe5a38ce5868de588a9e794a8efbc89.png環境省は17日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県外の除染で出た土の処分に関する検討チームの会合を東京都内で開き、茨城県東海村と栃木県那須町で実施した埋め立ての実証試験の結果、周辺の空間放射線量に大きな変化はみられなかったとして「安全に埋め立て処分を実施することが可能」とする見解を示した。

実証試験では、東海村で昨年8月、除染土計約1400立方mを穴に埋め、空間放射線量や地中の水に移行する放射性物質の濃度などを測定。

昨年9月には那須町で約220立方mを埋めて、約1年間の変化を調べた。
 その結果、地中の水の放射性物質濃度は検出下限値未満だった。

「廃炉ロボコン」鶴岡高専優勝 デブリ取り出し競う、福島

2019/12/15 18:32 (JST)12/15 18:43 (JST)updated 共同通信 WEB

キャプチャ.PNG東京電力福島第1原発の原子炉建屋からの溶融核燃料(デブリ)取り出しを想定した課題に、高専生が自作のロボットで挑む「廃炉創造ロボコン」が15日、福島県楢葉町で開かれた。

国内外の18チームが参加し、鶴岡工業高専(山形県鶴岡市)が優勝に当たる最優秀賞に選ばれた。

 競技では遠隔操作のロボットを内径24センチ、長さ4メートルのパイプから原子炉下部を模したフィールドに入れ、約3メートル下のデブリに見立てたボールを取って10分以内に出発地点へ戻ることに挑戦した。

 大会は4回目。全国16校の17チームとマレーシア工科大が参加した。

東海第二原発 東海村で原子力防災シンポ 「事故があれば、避難先で惨めな思い」

2019年12月15日 東京新聞 WEB

キャプチャ.PNG日本原子力発電東海第二原発(東海村)の事故時の住民避難について考える「原子力防災シンポジウム」が十四日、村内の石神コミュニティセンターであった。東京電力福島第一原発事故の際に住民を遠方に集団避難させた福島県双葉町の井戸川克隆前町長(73)が講演し、「東海第二を再稼働して事故があれば、皆さんも私たちが避難先で味わった惨めな思いをすることになる」と警鐘を鳴らした。 (宮尾幹成)

 市民グループ「東海第二原発の再稼働を止める会」が主催し、約五十人が参加した。

 井戸川さんは、双葉町から約二百キロ離れた埼玉県加須市に住民を避難させた当時の決断について、政府や東電から事故の正確な情報が伝わらない中で「とにかく被ばくから町民を守るのに必死だった」と振り返った。

原発の周辺自治体が策定を進めている避難計画については「避難は甘いものではない。字で書くのは誰でもできるが、現場に置いた時にどれくらい実効性があって、住民を救えるのか」と疑問視した。

「原発安全神話」があった福島第一事故当時と違い、今は国民が原発事故が起こり得ることを知っているとして、「次に事故を起こして避難したら必ずいじめに遭う。『再稼働したのはあなたたちだ。

われわれは賛成しなかった。今さら助けてくれと言われても知らない』と言って追い出される」とも指摘。山田修・東海村長に対しては「加害者として賠償請求されたり、刑事訴追されるかもしれない」と警告した。

 双葉町が二〇〇八年度までの三十五年間に国から受け取った原発関係の交付金は三十三億円にすぎず、福島第一事故で「二百年と二十兆円を失った」と後悔の念も吐露。「東海村が失うものはもっと大きい。(将来にわたる損失額は)国家予算の二倍との試算もある。

経済優先で再稼働するなら、全部失うことを恐れるべきだ」と語った。 

「夜の森の桜並木」光で再現 避難区域の名所をいわき駅前に

2019/12/14 19:38 (JST)12/14 19:39 (JST)updated 共同通信 WEB

キャプチャ.PNG東京電力福島第1原発事故で町の一部が避難区域となっている福島県富岡町の桜の名所、夜の森の桜並木をイルミネーションで再現する恒例の催しが14日、30キロ以上南の同県いわき市で始まった。

来年1月13日までの午後5~11時。
 夜の森の並木は「桜のトンネル」として知られるが、約2.5キロのうち大半は放射線量が高い帰還困難区域内にあり、普段は立ち入りできない。

 JRいわき駅前のケヤキ並木に飾られた白やピンク色の発光ダイオード(LED)電球約18万個が午後5時すぎに一斉に点灯すると、見物客から「きれい」と歓声が上がった。