福島第一の溶けた核燃料、一時監視できず…作業員が誤って緊急停止ボタン

2020/11/12 22:22 読売新聞 WEB

pq0e-2jz6bae8.png東京電力は12日、福島第一原子力発電所で、1号機原子炉格納容器の溶け落ちた核燃料を一時的に監視できなくなったと発表した。関連設備を点検していた作業員が、誤って緊急停止ボタンを押したためで、設備を再起動し、約3時間後に監視を再開した。同原発敷地内の放射線量に変化はなかったという。

 誤操作で停止したのは、格納容器から窒素ガスを排出するファン。東電は窒素ガスに混じる放射性物質を調べ、核燃料の状態を確認しているが、ファンが止まってデータを取得できなくなった。

 炉心溶融した同原発1~3号機では、核燃料が何らかの理由で再臨界し、水素が発生して爆発するのを防ぐため、窒素ガスを注入して格納容器の水素濃度を下げている。

 東電によると、同日午前11時12分頃にファンが停止したが、午後2時30分に監視できる状態に戻った。