関電稼働原発ゼロへ、国内稼働1基に大飯3号機の配管の傷検証長期化。

2020年10月4日 午後5時10分 福井新聞 WEB

a236b3fb13a12c7951af08350b049fa2_1.jpg定期検査中の関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)の配管で見つかった傷について検証する原子力規制委員会の会合が10月2日開かれ、規制委側は議論を継続する方針を示した。これを受け関電の稼働原発が11月初めにゼロになる可能性が強まった。その場合、国内の稼働原発は11月下旬まで九州電力玄海原発4号機(佐賀県)の1基のみとなる。

 規制委は、大飯3号機と同じ国内の加圧水型軽水炉で過去に同様の事例がないとして、傷の進展速度などについて慎重に検討する姿勢を示している。

関電で稼働中の高浜4号機と大飯4号機はそれぞれ10月7日と11月3日に定検入りの予定。大飯4号機の停止までに大飯3号機の運転を再開するには、規制委の了承を得た上で10月13日ごろまでに燃料を装塡(そうてん)する必要があるが、検証の長期化で厳しい情勢だ。

 傷は蒸気発生器周辺で分岐する配管の溶接部で見つかり、配管の厚さ14ミリに対し深さが内側から最大4・6ミリに達していた。関電は、このまま約13カ月間の運転を再開しても配管の健全性は保たれるとして、次回の定検で配管を交換する方針を示している。

2日の会合で関電は、配管の模型から得られたデータを基に傷の進展を説明しようとしたが、規制委側は実態を反映しているか検証するのに時間がかかるなどとして、この方法で説明を続けるか関電に再考を促した。関電側は「持ち帰って検討する」とした。

 関電は、停止中の高浜3号機について、テロ対策施設を完成させた上で12月22日に運転再開させる計画。九電は11月下旬以降、玄海3号機、川内1、2号機(鹿児島県)の運転を順次、再開する計画を示している。