福島県産米の抽出検査開始 郡山 全量全袋検査を縮小

2020/08/25 08:35 福島民報 WEB

20200825-00000001-fminpo-000-1-view.jpg県が2020年(令和二)年度から実施する県産米の抽出検査は二十四日、郡山市の県農業総合センターで始まった。東京電力福島第一原発事故発生後、県内全域を対象に行ってきた全量全袋検査は、避難区域が設定された十二市町村に縮小された。

 センターには最初の検体として、二本松市旧大平村産と大玉村旧大山村産の「五百川」、会津坂下町旧若宮村産の「瑞穂黄金」の早期出荷米三点(各一キロ)が運び込まれた。職員が表面の放射線量を測定した後、検査室で専用の容器に移し替え、「ゲルマニウム半導体検出器」と呼ばれる分析機で放射性セシウム濃度を調べた。

 結果は二十五日に公表する。食品衛生法の基準値(一キロ当たり一〇〇ベクレル)を下回れば、生産者ごとの出荷が可能となる。早期出荷米を九月十日ごろまで順次調べた後、コシヒカリやひとめぼれなどの一般米の測定に移る。

 抽出検査では三百五十七の旧市町村単位で実施し、一般米は三点、早期出荷米は生産者ごとに一点を調べる。

 県産米は二〇一五(平成二十七)年産以降、食品衛生法の基準値を全て下回っている。原発事故に伴う避難区域が設定された十二市町村のうち、川俣町では山木屋地区のみ全量全袋検査を維持し、残りの地域は抽出検査に移行する。