震災と原発事故から来月で9年 子どもの支援考えるシンポ

2020年2月15日 21時03分 NHK WEB

0311sinsai.jpg東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きた当時、小中学生だった若者と、心のケアにあたってきた臨床心理士などが福島県でシンポジウムを開き、災害の際の子どもの支援の在り方について「家庭や学校以外で本音を話せる場が必要ではないか」などといった意見が出されました。

シンポジウムは震災と原発事故から来月で9年になるのを前に、子どもの心のケアの在り方を考えようと、福島県内の精神科医や臨床心理士などでつくるNPOが郡山市で開きました。

この中で震災当時、福島県の沿岸部の小中学校に通っていた若者4人がこれまでを振り返り、「他県に転校した時、福島で被災したというのを意識せずにみんなが普通に接してくれてうれしかった」などと体験を語りました。

一方で「メディアの取材などを通して、『自分も復興に貢献しなければ』というプレッシャーを感じた時もあった」という意見も出されました。

このあと臨床心理士などが加わって議論が行われ、災害の際の子どもの支援の在り方について、「家庭や学校以外で本音を話せる場が必要ではないか」などといった意見が出されました。

小学5年生の時に富岡町から県外に避難した男子大学生は「震災後の人生を振り返ることで、自分が何を感じていたのか整理できた気がします」と話していました。

主催したNPOの理事長の冨森崇さんは「震災から10年を前に、今後も若者らの意見を参考にしながら、今までの支援の在り方を検証していきたい」と話していました。