汚泥焼却灰から放射性物質 都下水処理施設で3月採取

2011/05/13 20:53 共同通信 WEB

東京都内の下水処理施設で3月下旬に採取された汚泥焼却灰から、1キログラム当たり17万ベクレルの高濃度の放射性物質が検出されたことが13日、都への取材で分かった。焼却灰は既にセメントなど建設資材に再利用されたという。

 都下水道局によると、検出された施設は「東部スラッジプラント」(江東区)。同時期に大田区と板橋区の下水処理施設2カ所でも汚泥焼却灰から10万~14万ベクレルの放射性物質が検出された。

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 1カ月後に再調査し、3施設の放射性物質は1万5千~2万4千ベクレルまで低下したことを確認。物質が放射性セシウムかどうか特定を進めている。

 一方、宇都宮、前橋、横浜の各市も13日、5月に採取した汚泥などから放射性セシウムを検出したと発表した。

 宇都宮市によると、市の5施設で6日に採取した汚泥焼却灰や汚泥を検査。川田水再生センターの焼却灰から2万6千ベクレル、下河原水再生センターの汚泥から4300ベクレルを検出した。

 前橋市によると、前橋水質浄化センターで9日に採取した汚泥焼却灰から4万1千ベクレルを検出。汚泥は1844ベクレル、高温処理した溶融スラグは1万7090ベクレルだった。

 横浜市によると、南部下水道センター(金沢区)で6日に採取した汚泥焼却灰から約5千ベクレル、汚泥から約240ベクレルを検出。北部下水道センター(鶴見区)の汚泥は約千ベクレルだった。

〔関連記事〕
2011年5月14日 神奈川新聞 WEB

横浜の下水処理場2施設で放射性物質検出/神奈川

横浜市は13日、東京電力福島第1原発の事故を受け市の下水処理場2施設で6日に採取し放射性物質濃度を測定した脱水汚泥26 件と汚泥焼却灰から、1キログラム当たり最大3603ベクレルのセシウムなどが検出されたと発表した。

 測定したのは北部下水道センターと南部下水道センター。検出した最大値は、脱水汚泥からヨウ素131が696ベクレル(北部)、汚泥焼却灰ではセシウム137が3603ベクレル(南部)だった。流入下水と放流水も測定したが、検出されなかった。

 国の安全基準がないため健康への影響は不明だが、国が福島県に示した「当面の考え方」では、汚泥26 件1キロ当たり10万ベクレルを一つの指針としている。

 焼却灰はセメントの原料として民間企業が引き取っているが、市が検出値を伝えた上で企業が安全性に問題ないと判断し、引き取りを続けているという。

 測定結果は横浜市環境創造局のホームページ上で公表されている。




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